舞台となる図南（となん）は、三方を山に囲まれた瀬戸内海に面する地方都市。日本有数の最先端科学研究都市として地盤を確立しつつある。

市の中心部である新市街は、インフラからすべて再開発され、ほぼすべての都市機能を基幹サーバー《アルドナ》を介して運用している。

その新市街を囲むように、昔ながらの街並みや自然を残している旧市街が広がっている。旧市街は順次再開発が進められており、いずれは市全域が新市街と同じインフラを持つようになる予定だが、住民の一部には昔の姿を残しておきたいという声もある。