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桃子
「すみれさん……」
すみれ
「なんですかお姉さま、改まって。気持ち悪いですね……」
桃子
「あの……あのね……一生のお願いがあるの」
すみれ
「私、そういうの信じないことにしてるんです。一生のお願いなんて一度じゃすまないし、ロクなもんじゃねぇです」
桃子
「じゃあ一世一代のお・ね・が・い♪」
すみれ
「かわいく言われても……そういうのは殿方にした方がいいのでは?」
桃子
「この世界の代官山桃子が頼んでいるというのにかッ!」
すみれ
「『世界の』代官山桃子なんて私の知り合いにはいないです」
桃子
「じゃあ三丁目の桃子ちゃんでいいからお願い聞いて!」
すみれ 「はぁ……なんですかもう。とりあえず言ってみてください。それから考えます」
桃子 「妹パンチラ撮らせてください」
すみれ 「断る」
桃子 「考えてなーい〜っ!」
すみれ 「アホですかあなたは。どこの世界にパンチラせがまれて『喜んでー♪』なんて撮らせる妹がいるのかと私は問いたい」
桃子 「ここにいますッ。すみれちゃんはお姉ちゃんの言うことを喜んで聞いてくれるとっても素直でいい子なんです!」
すみれ 「…………」
桃子 「…………」
すみれ 「それは脅迫ですか。言うこと聞かないと酷い目に遭わせるぞという……」
桃子 「やぁだ。そんなことないわよぉ?」
すみれ 「嘘ですね。目に真実がない」
桃子 「……ヒドイ」
すみれ 「いったいなんに使うつもりですか」
桃子 「あのね……すみれちゃんが人気投票で一位になったからね、投票してくれたみんなに『ありがとう』って渡したいの」
すみれ 「人気投票?」
桃子 「うん。クロシェットのオフィシャルサイトでやってたヤツ」
すみれ 「それで一位?」
桃子 「4718票ですみれちゃんが圧勝」
すみれ 「ほう、圧勝。二位は?」
桃子 「柚子里ちゃんで2100票」
すみれ 「ほほう。ダブルスコア。ちなみにお姉さまは?」
桃子 「私なんてとてもとても……七位でございます」
すみれ 「ある意味めでたい数字ですね」
桃子 「あれ? 機嫌よくなった?」
すみれ 「はい、なりました」
桃子 「じゃ、じゃあ……と、と、と、特上妹パンチラ! 撮らせてもらえるかな? かな?」
すみれ 「喜んでー♪」
桃子 「いよぉぉし! じゃあ、ポーズとってみようか〜?」
すみれ 「は〜い」
桃子 「いいよー、いいよいいよー。やっぱ妹サイコー! あーそれ! それいいねぇ! イタダキ! なにか一言!」
すみれ 「お兄さまたち、ありがとうございました。これからも応援してくださいね♪」
桃子 「オッケーイ! さんきゅう!」